中学校に入学した子どもが「吹奏楽部に入部したい!」
と、言い出したときに多くの保護者が気になるのは「どのくらいお金がかかるのか」ということですよね。
主な費用としては
- 楽器の購入(学校の楽器を使うならこの費用はかかりません)
- 消耗品
- 部費
- 活動費(遠征や合宿、衣装など)
といった費用が重なり、思った以上に負担が大きくなることもあります。
私の娘も中学生になって念願の吹奏楽部に入部しました。
入部するとまず楽器を選ぶことから始まります。
始めはサックスを希望していたのですが希望者が多くてかなわず、希望者の少ないオーボエを選んだのです。
そこでわかったのは「楽器ごとにかかる費用の差が大きい」ということでした。
娘が選んだオーボエはお金がかかる楽器だったのでビックリしました。
(リードが1セット3,000円もする!※当時)
オーボエはすごくきれいな音色で娘も私もすごく気にいっています。(ジブリ映画の曲でもよく使われていますよ)
学校の楽器を使うとしても想定外に費用がかかることがわかり、家庭内予算に四苦八苦した思い出があります。
この記事では全国の吹奏楽部の中学生を対象に、低~中価格帯を中心とした費用の目安をわかりやすくまとめました。
- 楽器の新品・中古・レンタルの比較
- 必要な消耗品の価格
- 年間維持費の実例
などを紹介します。
これから子どもたちが吹奏楽部で楽しく活動できるように、応援する家庭が安心して準備できるように解説しますね。
吹奏楽部にかかる全体費用の目安
中学校の吹奏楽部で必要となる費用は、大きく4つに分けられます。
- 楽器本体の費用(新品・中古・レンタルの選択肢あり)
- 消耗品・手入れ用品の費用(リード・マウスピース・クリーニング用品など)
- 部活動費(部費、講師費用、コンクール参加費など)
- 活動関連費用(遠征、合宿、衣装など)
トータルで見ると、初年度は約10万~30万円程度を想定しておくと安心です。
我が家の場合は、楽器は学校からのレンタルで入部してすぐ消耗品・手入れ用品・チューナー・譜面台・部費などで約42,000円の出費がありました。
学校の楽器や備品が利用できる場合は負担が軽くなり、逆にマイ楽器を新品で購入する場合は大きな出費になりますね。
吹奏楽部でかかる費用 公立・私立の違い

学校が公立か私立かの吹奏楽部でかかる費用の違いをご紹介します。
大きい費用の違いは楽器を購入するか学校から借りるかということになります。
いきなりマイ楽器を新品で購入するのはちょっと抵抗があるけれど、学校の楽器よりもハイクラスなものを使いたい場合や購入前にいろいろ試したい場合は楽器のレンタルサービスが便利ですよ。
それぞれご紹介します。
公立中学校吹奏楽部でかかる費用
部の備品として楽器を借りられる場合が多いです。
私立中学校吹奏楽部よりも初期費用を抑えやすいですよ。
ただし古い楽器が多く、音の出しやすさや音色が気になったり、コンディションによっては消耗品がかさむこともあります。
私立中学校吹奏楽部でかかる費用
入学時に「マイ楽器」を購入するケースが多いようです。
新品購入が前提となることが多いため、20万~30万円程度の出費になることがあります。
楽器レンタルサービスを利用する場合

初期費用を抑えたいけれどマイ楽器を持ちたい、購入する前にいろいろ試してみたい方におすすめ。
月額3,000~8,000円程度で利用でき、修理保証がついているサービスもあります。
いくつかご紹介します。
音レント | ヤマハの楽器・防音室レンタル | https://rental.jp.yamaha.com/shop/c/c10/ |
カウリル | 島村楽器の楽器レンタル | https://kauriru.com/ |
吹奏楽部の楽器別の購入やレンタルの価格目安(低~中価格帯)
吹奏楽部の楽器別の購入する場合やレンタルサービスを利用する場合の価格目安をわかりやすく表にしました。
楽器 | 新品 (学生モデル) | 中古 | レンタル (月額) |
---|---|---|---|
フルート | 8~15万円 | 3~8万円 | 3,000~5,000円 |
クラリネット | 10~20万円 | 4~10万円 | 3,500~6,000円 |
アルトサックス | 15~30万円 | 7~15万円 | 5,000~8,000円 |
トランペット | 8~15万円 | 3~8万円 | 3,000~5,000円 |
トロンボーン | 10~20万円 | 4~10万円 | 3,500~6,000円 |
※価格は目安であり、メーカー・モデル・地域によって差があります。
中古品を検討する場合は、信頼できる楽器店で保証付きのものを選ぶのが安心ですよ。
吹奏楽部で消耗品・手入れ用品にかかる費用
吹奏楽では、楽器本体以外にも毎年必要になる出費があります。
- リード(クラリネット・サックスなど):1箱2,500~4,000円。使用頻度によって月1箱程度必要。
- マウスピース:5,000~15,000円程度。消耗は少ないが、演奏の質に直結する。
- クリーニングスワブ・クロス:各1,000~3,000円程度。
- オイルやグリス(管楽器用):500~1,000円程度で定期購入が必要。
- リードケースやメトロノーム・チューナー:3,000~10,000円程度。
年間でおおよそ2万~5万円程度が目安になります。
わかりやすく
- 金管楽器(トランペット・ホルンなど)
- 木管楽器(サックス・フルート・オーボエなど)
- その他打楽器・弦楽器
で、それぞれご説明しますね。
金管楽器(トランペット・ホルンなど)でかかる費用

- トランペット
- ホルン
- トロンボーン
- ユーフォニアム
- チューバ
唇を振動させて音を出す楽器が金管楽器です。
音を出すためのリード等は使わないので消耗品はお手入れグッズだけです。
木管楽器(サックス・フルート・オーボエなど)でかかる費用

- サックス
- フルート(木管楽器ですがリードは使わずに空気を振動させて音を出すエアリード楽器です)
- オーボエ
- クラリネット
- ファゴット
唇を振動させる方法ではなくリードを振動させることで音を出す楽器が木管楽器です。
リードは消耗品で、楽器によって形状や材質が違うのでリードの価格も違います。
オーボエ・ファゴットは葦の一種を薄く削ってつくったものを2枚合わせたダブルリードを使用します(1組3,000円~)。
自然素材を使用するので、リードによっては音が出にくいみたいなことはよくあります。
プロ奏者の方は自作されますがその器具がまた高いです。
サックス・クラリネットのリード代はオーボエ・ファゴットと比べると手頃です。(5枚や10枚セットで3,000円~)
マウスピースが必要になりますが、リード程消耗せず何年単位で使用できます。(1個4,000円~数万円)
その他打楽器・弦楽器でかかる費用

学校によって所有楽器は違います。
多いのは
- ドラム
- ティンパニー
- 木琴・鉄筋
など
いろいろな楽器を担当するので、生徒が購入するとしたらバチぐらいです。
吹奏楽部でかかる部費・活動費
学校や地域によって差はありますが、部費や活動費は以下のようなケースが一般的です。
- 部費:月1,000~3,000円程度
- 合宿費:1泊2日で1万~2万円程度
- 遠征費(交通費・宿泊費):大会規模によって数千円~数万円
年間トータルで2万~7万円程度かかるケースが多いです。
吹奏楽部の初年度にかかる費用のイメージ
吹奏楽部に入部した初年度にかかる費用を調べました。
- 学校の楽器を利用する場合:5万~10万円程度
- 中古楽器を購入する場合:10万~15万円程度
- 新品楽器を購入する場合:20万~30万円程度
初年度は一番費用がかかるので、心づもりをして準備をしておくと安心ですね。
中学校の吹奏楽部はお金がかかる?楽器によっても違う気になる費用のまとめ
中学校の吹奏楽部にかかる費用は、学校や選ぶ楽器によって大きく違います。
全国的な目安としては、初年度で5万~30万円程度で考えておくのが良さそうです。
- 公立なら学校の備品で費用を抑えられる
- 私立やマイ楽器購入は出費が大きい
- レンタルや中古を利用すれば負担を軽減できる
家庭の予算に合わせて最適な方法を選び、無理のない形で子どもの部活動を応援していきましょうね。